以下の問題は小禄中学校3年生の2018年度1学期中間テストです。
解答に関しては、生徒が持ってきたものをベースに作成しています。こちら側で補足が必要な場合は付け足しておりますが必ずしもそれが正しいとは限りません。
ご活用は自己責任でお願いいたします。
1.下の年表は明治時代の出来事を表していな次の問いに答えなさい。
(1) Aには板垣退助らが政府にある事を要求するために提出したものが入る。提出したものを漢字で書きなさい。また、要求したある事とはどんなことか簡単に書きなさい。
(2) イの大日本帝国憲法の草案を作成するために伊藤博文が調査したヨーロッパの国はどこですか。また、その国の憲法を調査したのは、その国の憲法にどのような特徴があったからなのか、簡単に書きなさい。
(3) ウの衆議院は国民によって選挙された議員からなっていました。有権者の条件で正しいものを下のa~dから選びなさい。
a. 地価の3%を納めた成人男性。
b. 地価の3%を納めた25歳以上の男性。
c. 直接国税100円を納めた25歳以上の男性。
d. 直接国税15円を納めた25歳以上の男性。
(4) 領事裁判権の撤廃に成功した人物を書きなさい。
(5) 日清戦争が始まった年を上の年表のア~キの年代から選び、記号で答えなさい。
(6) オの出来事の直後、ロシア・ドイツ・フランスが日本に行った事を漢字で書きなさい。また、それにより日本国内ではロシアに対する不満が高まりました。その理由を筋単に書きなさい。
(7) キの講和条約の名前と条約を結ぶために仲介した国の組み合わせが正しいものを下のa~dから選びなさい。
a.下関条約(アメリカ)
b. 日露講和条約(イギリス)
c.ポーツマス条約(アメリカ)
d. ポーツマス条約(イギリス)
(8) 日本とロシアが結んだ講和条約の内容で間違えているものを下のa~dから選びなさい。
a. ロシアは日本に対し2億テールの賠償金を支払う。
b. ロシアは遼東半島の租借権と、長春~旅順の間の鉄道を日本に譲る。
c. ロシアは北緯50度以南の樺太を日本に譲る。
d. ロシアは日本の韓国に対する保護権を認める。
(9)下の文は19世紀ごろの日本の様子を表している。a~dの語句が当たっていれば○間違えていれば正しい
語句を書きなさい。
【近代日本を支えた糸と鉄】軽工業を経て重工業が発達し、日本のa(文明開化)が進んだ。軽工業では、綿紡績業と製紙業が発達した。日清戦争の賠償金でつくられた官営のb(富岡製糸場)では、1901年から鉄鋼の生産が始まった。
【変わる都市と農村】
日清戦争や日露戦争で勝ち、国民は「日本はc(ヨーロッパ)の仲間入りをした」と考えた。一方、貧富の差は拡大した。農村では、土地を手ばなして小作人となる農民が増え、株に投資するなどしてd(成金)になる地主が出た。
学校配布解答
【1】思判表 各2点 計30点
(1)提出:民撰議院設立建白書 要求内容:国会開設の要求
(2)国名:ドイツ 特徴:君主の力が強い国だから
(3)d
(4)陸奥宗光
(5)エ
(6)行動:三国干渉 理由:下関条約で得た遼東半島を清に返せと言ったから
(7)c
(8)a
(9)a:産業革命 b:八幡製鉄所 c:列強 d:資本家
補足事項
(1) 「要求内容」に関しては、「国会開設」とあるが、「当時の薩長土肥が中心の役人専制政治のままでは日本が傾いてしまうと思った板垣退助らは、正式に国民選挙を行い、そこから選ばれた人たちが議員となって政治運営を行う国会設立を訴えたもの。」という記述が正しいではないか。
(2) 「特徴」に関しては、「君主の力が強い国だから」とあるが、「大日本帝国憲法がドイツの憲法を手本としたのは、君主権のもとに制度化された プロイセン(ドイツ)の 憲法が日本の天皇主権の政治制度に近いから」が正しいように思える。当時、君主の力が強い国は他にもあったはずだが、しっかりとした形で制度化されたものは数少ないからである。
(3) 「理由」に関しては「下関条約で得た遼東半島を清に還付させられたから」の表現が良いように思える。なお、遼東半島還付条約というのを1985年10月に結び、日本は遼東半島を還付する変わりに3千万両を受け取っている。
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