※この記事は以下の記事を参考に構成しています
👉読売新聞オンライン:東大×トヨタによる若者支援プログラム
地球の未来を守る「若き挑戦者たち」を、大学と企業が応援する時代へ
みなさんは「地球の未来のために、自分のアイデアで何かを変えてみたい」と思ったことはありますか?
勉強ができる・できないではなく、「自分が好きなこと」や「夢中になれる何か」を出発点にして、本当に世界に役立つ研究をしてみたい――そんな中高生の気持ちに寄り添い、応援してくれる、素晴らしいプログラムがあります。
その名も、「Good Life on Earth」プログラム。
これは、トヨタ・モビリティ基金(トヨタ自動車が支援する財団)と、東京大学の教授たちが協力して運営している、日本でも数少ない“英才育成型”の研究支援プログラムです。
「Good Life on Earth」ってどんなプログラム?
このプログラムは、2022年にスタートし、2025年時点で第4期生の募集まで進んでいます。
- 対象:全国の高校生、高等専門学校生、大学1〜2年生(または同年代の方)
- 内容:「自分の好きなこと」を出発点に、地球の未来につながる研究テーマを考える
- 選考:書類選考+オンライン面接
- 研究:東京大学本郷キャンパス内の専用施設で、教授・大学院生の支援を受けて研究
「研究費」も「住む場所」も支援してくれる!安心のサポート体制
このプログラムの魅力は、研究活動に必要な環境がすべて用意されていることです。
- 研究費の支給
- 専用の研究施設を自由に使用可能
- 大学院生が「アカンパニスト」として毎週サポート
- 教授陣が「メンター」として伴走
- 研究合宿や参加者交流イベント
- 地方からの交通費・寮費支援もあり
対象や内容をわかりやすく一覧にすると?
項目 | Good Life on Earth プログラム |
---|---|
対象学年 | 全国の高校生、高専生、大学1〜2年生相当 |
募集人数 | 毎年20〜30名程度(実績ベース) |
研究場所 | 東京大学 本郷キャンパス内 |
指導体制 | 東大教授、大学院生がメンター・アカンパニストとして伴走 |
支援内容 | 研究費支給、専用施設利用、合宿・交流機会あり |
費用補助 | 交通費・宿泊費補助あり(条件付き) |
参加のハードル | 高いモチベーションと明確な研究テーマが必要。地理的ハードルも |
参加者の声|本当に「好き」を研究に
● 谷垣聡音さん(筑波大学 医療科学類)
高校時代に「食べられるフィルム」開発に挑戦。自宅実験から大学研究機関への相談を経て、現在は多糖類を使った新素材の研究に。
● 田中美羽さん(青山学院大学 文学部)
DJ活動を経て「琵琶」の魅力に目覚め、機械学習を使って環境音と人間の感覚の関係性を研究中。
プログラムをつくった教授たちの想い
五十嵐圭日子教授(東京大学大学院)は、次のように語ります。
AIが発達した今だからこそ、人間の「好き」という感情にこだわり、自由な発想で地球の課題に挑む若者を育てたい。
また、研究を支える側の人材(リサーチ・アドミニストレーター)の育成にも力を入れており、研究と社会をつなぐ新しいキャリアも広がっています。
沖縄からの参加は難しい?でも、道はある!
筆者は沖縄県で学習塾を運営していますが、このプログラムには深く共感します。
しかし、東京大学が活動の拠点であるため、沖縄から参加するには物理的・経済的な壁があるのも事実です。
ただし、県外の高校への進学(例:都立高専・東京国立高専など)を目指すことで、こうしたプログラムに挑戦できるチャンスも広がります。
2024年度の募集要項・パンフレット
中学生や保護者の皆さんへ
このような取り組みがあることで、子どもたちが「自分の好きなこと」に正面から向き合い、未来へつなげる道があると気づくことができます。
「成績が全てではない」「受験のために“好き”を削らなくていい」
そんなメッセージを、このプログラムは発信しています。
まとめ|未来をつくるのは、君かもしれない
世界で活躍する企業と、日本最高学府が協力して、「好き」から始まる未来の探究を支えている。
これは一人の天才の話ではありません。誰かの日常の中の「好き」から、新しい時代が生まれる可能性があるのです。
沖縄からでも、どこからでも、希望はつながっています。
未来の「地球の守り手」になるのは、あなたかもしれません。
この記事へのコメントはありません。