この記事では、次のようなポイントをやさしく解説していきます:
- 教育DXってなに?
- いつ、なにが、どう変わるの?
- 先生がやめること=保護者や生徒に起きること
- そのとき、家庭で備えるべきこと
- 教育DXロードマップの出典とリンク
教育DXとは?〜先生も子どもも、”自分らしさ”を大切にできる教育へ
教育DXとは、「デジタルの力で教育の形を根本からよくしていこう」という国の大きなプロジェクトです。
- AIが子どもに合った教材を提供
- 動画教材でくり返し学べる
- 学習履歴を記録し自己理解を促進
- 先生の業務負担を軽減し、生徒への時間を確保
これから起こる主な変化(年ごとのスケジュール)
年度 | 教育現場での主な変化 |
---|---|
2025年 | 全国すべての学校でネットワーク整備。生成AIガイドライン整備。 |
2026年 | 高校入試の手続きがオンラインに。校務のクラウド化。 |
2027年 | 転校・進学時の履歴のデジタル引継ぎ。 |
2028年 | デジタル教科書の本格導入。 |
2029年 | 学修履歴を自己実現や就職に活用。 |
先生の働き方改革:「12のやめることリスト」
先生が子どもに向き合う時間を増やすため、以下のような紙や電話による作業をやめていきます。
- ① 欠席連絡を電話で → アプリやフォームで受付
- ② 保護者アンケートを紙で → オンライン回答
- ③ おたより配布を紙で → クラウド共有
- ④ 教員アンケートもデジタル化
- ⑤ 名簿手入力を廃止 → 自動連携
- ⑥ 日程調整を紙・電話からカレンダー共有へ
- ⑦ 職員会議の資料配布をデジタルに
- ⑧ 生徒アンケートの紙実施 → タブレット活用
- ⑨ 学年だよりを紙で配らず、オンライン通知
- ⑩ 教材をクラウドで保存・共有
- ⑪ 現金徴収をキャッシュレスへ
- ⑫ 行事予約等をデジタル化
保護者や生徒に起こりうるリスクとその備え
リスク | 想定される問題 | 家庭でできる備え |
---|---|---|
📩 情報の見逃し | 紙の通知がなくなり見落とす | アプリ通知の習慣化・家族で共有 |
💻 操作に不慣れ | 学校のポータルが難しい | 学校の説明会やマニュアルを活用 |
🧠 AIへの依存 | 考える力が育ちにくくなる | 家庭で「どう思う?」と問いかけを |
🧓 デジタル格差 | 保護者のIT格差で子どもが不利 | PTAなどで学び合える環境づくり |
中学生と保護者が備える3つのこと
- ① 親子で一緒に使ってみる時間をつくる
AI教材やアプリを試す・調べ学習を一緒に。 - ② 子どもの「自分で学ぶ力」を育てる
振り返り日記、目標設定、グラフ化など。 - ③ 学校との“つながり方”をアップデート
紙からデジタル通知への切り替えをスムーズに。
📚 本記事の参考資料・出典
本記事は、デジタル庁・文部科学省・総務省・経済産業省による 『教育DXロードマップ(案)』(令和7年度版)をもとに、中学生とその保護者向けに再構成したものです。
詳しくは以下の公式PDFをご覧ください:
この記事へのコメントはありません。