高校の学費が減ることで広がる進路の選択肢~これからの高校選びに向けて~

DIAMOND教育Laboの記事「国による私立高校「無償化」で高校選びはどう変わる? なぜ都内私立高校への人気集中が予想されるのか?」という記事がありました。

この内容を踏まえたうえで、私なりの感想を書きます。

参考記事のまとめ

国の方針により、2025年度から私立高校の授業料に関する支援制度が広がり、「実質無償化」が進もうとしています。すでに東京都では2024年度から所得制限をなくして私立高校への補助を実施し、これにより都立高校を第一志望とする生徒が減少し、私立高校への関心が高まっています。

本題

みなさんは「高校無償化(むしょうか)」を理解していますか?「高校にかかるお金をできるだけ少なくして、どんな家庭の子どもでも安心して進学できるようにしよう」という国の取り組みです。東京都では、2024年度からすでにこの制度が始まり、私立高校を選ぶ家庭がぐんと増えました。

この動きは、これから沖縄をはじめ全国にも広がっていくと見られています。

東京都ではどう変わったの?

東京都では2024年度から、保護者の収入に関係なく、私立高校に通う生徒に対して授業料の補助(お金の支援)を出すようになりました。

その結果、これまでよりも多くの生徒が「私立高校に行きたい」と考えるようになりました。とくに、「私立は高いから無理」と思っていたご家庭でも、補助があることで安心して志望できるようになったのです。

この変化は、特別な進学校だけでなく、普通の学力の生徒が通う高校にも表れています。つまり、「勉強のがんばり方に合った学校を選びたい」という思いを持つご家庭が増えてきているのです。

沖縄でも同じような流れが?

実は沖縄でも、似たような変化がすでに始まっています。

たとえば「開邦中(かいほうちゅう)」や「球陽中(きゅうようちゅう)」などの中高一貫校(中学と高校がつながっている学校)は、年々人気が高まっていて、2025年度はそれぞれ倍率7.46倍、5.59倍という数字になりました。

これは、家庭で「なるべくよい学びの環境を子どもに届けたい」と考える人が増えている証拠(しょうこ)です。そして、もし高校の授業料が無償化されれば、沖縄でも「私立高校に行こうかな」という家庭はもっと増えていくかもしれません。

家族で進路を考えるときに大切なこと

では、これから高校を選ぶとき、どんなことを考えたらよいのでしょうか?

①学校のことを早めに調べよう
最近は、学校のホームページや説明会などでくわしく知ることができます。交通手段やクラブ活動、学校の雰囲気など、自分に合っているかを知るためには、なるべく早くから調べておくのが大事です。

②授業料以外の費用も確認しよう
授業料が補助されても、制服代や教材費、タブレットの代金などは別に必要になることがあります。家庭でどれくらいかかるか、あらかじめ確認しておくと安心です。

③推薦・専願などのルールを確認しよう
私立高校には、成績や資格(英検・漢検など)によって推薦を受けられるところもあります。これらの基準(きじゅん)は学校によって違うので、先生や塾の先生といっしょにチェックしておきましょう。

④模擬試験(もし)を受けて実力を知ろう
志望校と自分の学力のバランスを知るために、模試を受けてみるのもおすすめです。今の自分にどんな学校が合っているのかが見えてきます。

「自分に合った学校」を選べる時代に

以前は「お金がないから公立にする」「学力が高いからあの高校」といった“ひとつの考え方”で進路が決まることが多くありました。

でも、これからは「どの学校で、どんなふうに学びたいか」「その子らしさが伸びる学校はどこか」という視点で選べるようになってきています。

私立高校も、それぞれの学校で個性ある教育を行っています。勉強だけでなく、部活動、探究学習(たんきゅうがくしゅう)、海外との交流などをがんばっている学校もたくさんあります。

さいごに

進路について考えることは、子どもだけでなく家族みんなにとって大切なことです。

今回の「高校無償化」のような制度が広がることで、これまで進学をあきらめていた子どもたちにも、新しい可能性が見えてきます。

大事なのは、「自分に合った場所で、のびのびと学べる」ことです。たくさんの情報を集めながら、無理のないペースで、家族でじっくり考えていけたらいいですね。

これからの進路選びは、夢に近づくチャンスを広げてくれる、希望あるものだと思います。

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