皆さんこんにちは。沖縄進学塾を運営している私たちは、日々多くの中学生と保護者の方々から「どの高校に進めばいいのか」「どんな準備をすればいいのか」といった相談をいただきます。今日は、あるブログ記事をきっかけに感じたことを、沖縄の中学生とその保護者の皆さまと共有したいと思います。
この記事は、比嘉 大(沖縄進学塾講師/担当教科:国語・社会・英語)の個人的な見解に基づいて書いています。
本土の進学校事情から見える“落とし穴”
特進個別塾ミドリゼミ芦屋校のブログでは、進学校に進学した中下位層の生徒が、学習の理解が不十分なまま授業についていけず、やがて上位層の学習環境までも圧迫してしまうという問題点が紹介されていました。
要点としては以下の通りです:
①宿題を漫然とこなし、わからない部分は答えを丸写しして済ませている生徒が多い
②学力が伴わないまま進学校に在籍し続けると、高3になっても基礎的な問題集(白チャート)を復習する状態になる
③本来は入試対策に集中すべき上位層が、クラス全体の理解不足に足を引っ張られる
④学校側が上位・中下位層を分けた指導を実施しにくい事情があり、結果的に全体の指導効率が落ちる
⑤進学校への進学自体がゴールになってしまい、その後の伸びを阻害してしまう可能性がある
こうした現象は、指導体制やコース分けのあり方にも起因し、進学校に通うことが「目的」になってしまった生徒には、大きな落とし穴となっているとのことです。
つまり、進学校という環境自体が自動的に成功につながるわけではなく、日々の学習姿勢や意識の持ち方こそがカギであるという強いメッセージを感じました。
今回読んだのは、兵庫県の進学塾「特進個別塾ミドリゼミ芦屋校」さんのブログ。そこでは、いわゆる“進学校”に通う中下位層の問題や、進学校のメリット・デメリットが詳しく論じられていました。
本土のように選択肢の多い地域では、進学校の中にも生徒の実力差が大きく、上位層は国公立や難関私立を目指して勉強を進めていく一方で、中下位層はそのスピードに乗れず、学校全体の進度にも影響を与えるという課題があるそうです。
沖縄の進学校にも共通する点とは?
この記事を読みながら、私は自然と沖縄の高校のことを思い浮かべました。
那覇国際高校、開邦高校、向陽高校、球陽高校など、沖縄にも”進学校”とされる高校はいくつかあります。しかし、琉球大学の文系学部への進学を考えるのであれば、これらの高校に通っていても、特別な問題には直面しないでしょう。実際、一定の学力を保っていれば、推薦や一般入試で合格する生徒も多くいます。
県外難関大学を目指すなら、見逃せない現実
ただし、話は変わってきます。
県外の難関大学や、国立大学の医学部・薬学部などを目指す場合には、全国規模での競争が始まります。
ミドリゼミ芦屋校のブログでも指摘されていたように、本土の進学校に通う高校生たちは、中学の段階から驚くほどのスピードで高校内容に取り組み、早ければ高校2年生で大学受験範囲を終えてしまうような学習スケジュールをこなしています。
沖縄の進学校でも、授業スピードはやや早めかもしれません。しかし、本土の厳しい環境下で勉強している生徒たちと比べたとき、その差は歴然です。
高校合格は通過点――本当の勝負はその先に
だからこそ、私はお伝えしたいのです。
高校に入ることはゴールではありません。そこがスタートラインです。
進学校に入学して安心するのではなく、その中でトップ層に入り続けることこそが、大学受験、さらにはその先の進路において極めて重要なのです。
沖縄進学塾が大切にしていること
沖縄進学塾として、私たちは中学生に「高校に合格するための勉強」だけを教えているわけではありません。私たちの塾では、高校合格後にも役立つ本物の学力を育てることを大切にしています。それは、
①正しい思考力
②自ら学ぶ姿勢
③入試本番で使える応用力
といった、将来にも通じる“受験力”を養うトレーニングです。
高校選びと学びの質が、未来を決める
高校は正直、どこにでも入れます。
でも、自分が目指す大学・職業・将来像に合った高校選びと、その高校での立ち位置は、人生の進路に大きな影響を与えます。
高校入試での努力は、大学入試への力にもなる
最後に強調したいのは、
高校受験のために正しい努力を積み重ねた生徒は、その後の大学入試でも結果を出せる。/h3>
という事実です。
それが、私たち沖縄進学塾が生徒たちに届けたい信念であり、指導の根幹でもあります。
保護者の皆さまへ――今こそ考えてほしいこと
中学生を持つ保護者の皆さまへ。
進学先の高校名だけでなく、その高校で「どう過ごすか」「どの位置にいるか」を今から一緒に考えてみませんか?
私たちは、そのお手伝いができる塾でありたいと思っています。
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