公立高校も「併願」できる時代へ?新しい入試制度がもたらす未来

こんにちは。沖縄で進学塾の比嘉大です。今日は、最近ニュースで話題になっている「公立高校の入試制度の見直し」についてお話しします。少し難しいテーマに思えるかもしれませんが、中学生のみなさんにも大きく関わる話です。ぜひ最後まで読んでくださいね。
参考記事:読売新聞WEBページ「公立高受験「単願制」見直し、複数校の志望可能に…石破首相が「デジタル併願制」検討指示」

いまの公立高校入試の仕組みとは?

これまで多くの都道府県、沖縄県も含めてですが、公立高校の入試では「単願制」というルールがありました。これは、公立高校を受けるときは1校しか出願できないという制度です。

たとえば、「A高校を受ける!」と決めたら、もし不合格だった場合はもう他の公立高校を受けるチャンスがない。そうなると、どうしても安全圏の学校を選びたくなりますよね。「落ちたらどうしよう」と不安になる気持ちは誰にでもあります。

「デジタル併願制」とは?

この「単願制」を見直して、複数の高校を希望できる新しい制度が検討されています。その名も「デジタル併願制」です。

この制度では、たとえば「第1希望:A高校、第2希望:B高校、第3希望:C高校」のように、複数の高校に順位をつけて出願します。そして、みなさんが受けた共通テスト(県立高校入試など)の点数や、内申点(通知表の成績)をもとに、コンピューターが自動的に合格できる高校を決めてくれるという仕組みです。

これが実現すれば、ひとつの試験で複数のチャンスを得ることができるようになります!

沖縄県にも導入されるのか?

現時点では、まだ導入が決まったわけではなく、「希望する自治体から試験的に始める」という方向です。ただ、全国的に広げていく方針なので、将来的に沖縄県でも導入される可能性は高いと私は感じています。

もし沖縄でこの制度が使えるようになったら、生徒たちの進路選択の幅が広がり、「チャレンジする勇気」が持ちやすくなるのではないかと思っています。

メリットと注意点

この「デジタル併願制」には、いくつかのメリットがあります。

公立高校も複数選べることで、安全策ばかりにとらわれず、本当に行きたい高校に挑戦しやすくなる

私立高校だけでなく、公立高校も受験しやすくなるため、選択肢が増える

試験が1回だけで済むので、受験生の負担も減る

一方で、注意しないといけないのは、人気のある進学校には受験者が集中しやすくなるということです。そのため、合格するには、今まで以上に内申点(学校の成績)をしっかり取る必要があります。

また、これにより「公立人気が復活する」とは限りません。なぜなら、大学受験に向けた学習環境という点では、やはり私立高校のほうが優れている部分も多いからです。

私立高校では、先生の異動が少なく、一貫したカリキュラムで学ぶことができる学校も多くあります。また、優秀な先生たちは待遇が良い私立に集まりやすいという現実もあります。これは公立高校が悪いわけではなく、制度の違いによるものです。

じゃあどうすればいい?

大切なのは、「どの制度がいい・悪い」ではなく、自分に合った進路選びをすることです。

チャレンジ校と安全校をどう組み合わせるか

自分の成績と志望校とのバランスはどうか

将来、大学進学や就職をどう考えているか

これらをじっくり考えることが、今後ますます大事になっていきます。制度が変わることに不安を感じる必要はありません。むしろ、制度の変化をチャンスとして、自分の将来を主体的に考えていくきっかけにしましょう!

最後に

今回の制度改革は、まだ始まったばかりです。でも、「選べる」という自由が増えることは、とても良いことだと私は思います。

塾としても、これからの制度変更にしっかり対応し、みなさん一人ひとりの進路選びを全力でサポートしていきます。どんな制度でも、「しっかり勉強すること」が一番の味方になりますよ!

一緒に未来を切り開いていきましょう!

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